時計の機械にペルラージュ仕上げ挑戦!。
今ペルラージュ仕上げに挑戦しているのですが中々上手にできない本当に難しい泣。
ペルラージュに必要なのが小型のボール盤です自分はSK11を使っています
卓上のプロクソンの方がムーブメントを見ながら操作しやすくていいと思います確か今年開かれたオーデマピゲのペルラージュ体験会でも使われていました。
次に必要なのがゴム磁石です日本だと3mmより大きいのしか売っておらず旋盤等で先を削って細くして使っています海外のショップだと1mm~販売しているのでより細かい模様を打てるようになります、後小さな磁石だと掴むホルダーが必要ですそれも同じ場所で販売しています磁石の大きさと合う物を購入しましょうこの cousinsuk.comショップは独立時計師の方も使っているので安心です10日ぐらいで届きます。
粗い目も試してみましたが自分は緑の綺麗な目の奴がいいみたいでした回転数は2600RPMです。
早速チャレンジよ!下に置いているのは使わなくなったHDDでする平面なの君しかなかったのごめんね、機械ををセットしたムーブメントホルダーを手で少しずつ回しながらゴム磁石を表面に当てていきます。
こんな感じでね。
理想 円を描くようにびっしりと綺麗模様が入っています素晴らしい!
現実 …乱れに乱れてるぜ綺麗やるには集中力が必要ですねせっかちな自分には向いてない!削ってここ梨地にしようかな!
裏 梨地仕上げにしました
仕上げ途中の部品達 受け板を糸鋸で削り形を変え炭仕上げしました最後に面取りします。
針です秒針を糸鋸で新しく作りました、文字盤は印刷テスト用です。
ケースはこの為に準備した41mmケースを使用します一番左です。
早く完成させたいですね!。
最後に諦めずもう一度!
時計自分にメモ 隕石ギョーシェ ケースラグ切削カッター ブレゲフロスティング等について
隕石ギョーシェ
鉄はスムーズに彫れるけど隕石はニッケルも含まれているので硬くて綺麗に彫りづらく難しい難易度Sクラス
鉄とニッケル出来ているギベオン金属を使用
秒針は特許申請中の新ギョーシェ、インフィニティウェーブ
でウィドマンシュテッテン構造の模様を残す為先にギョーシェを彫ってから模様が消えないぐらいまで酸でエッチング処理をする。
ケースの間ラグ切削カッター Form cutter 総型カッター
ケースラグの間専用カッターはForm cutterというみたいなのだLOUIS BELET SAという所で見つけたのだケースの図面データと歯数と外径を伝えれば注文できる、日本だと総型カッターと呼ばれていてフライス盤に取り付け削る。
この文字盤の白い部分は銀で出来ていてdepletion gildingという方法で白くしてるんだyoutubeに動画がありまする。
銀の文字盤をバーナーで800度くらいで炙り酸洗い液で急速に冷やすその後に先の柔らかい真鍮のブラシで擦ると少し白くなっていくそれを何度も繰り返すとこの色になるのよ!。
納得がいかず文字盤再度印刷、中華パッド印刷機少し解説!。
印刷からしてずっと自分の時計見ていたのだけれどなーんかおかしいなと思う所出てきました、まぐれじゃ駄目なんですよね同じクオリティを30本作らないといけない時が来るかもしれないだからもう一度やらねばと!。
でもまっ後でやろうかーとのんびりしていると寝る時に不安になるのですこれは体に悪いよし!もう一度印刷チャレンジ
そしたら前よりできたかな。
たぶん良い感じにできたと思う、セッティング崩れていたので真ん中に印刷するのがとても難しかった。
中華製パッド印刷機はこの四箇所を調整し中心を出して印刷するのですがこれが何回もテスト印刷をして中心を合わせないといけないのですこれが疲れる!。
左右を調整したらナットで締めないとすぐにぶれますいつの間にか緩む部分
パッドを押し付ける力加減の調整箇所ですここもナットで締めます丁度いい力加減にしないとシリコンに綺麗にインクが付かないのですよー。
凹版と文字盤の調整です凹版は固定で大丈夫ですが左の文字盤を置く場所はパッドを見ながらと印刷をしながら最後の調整します。
それぞれキチンと調整したら印刷ですこんな感じで凹版と文字盤を左右にスライドして印刷するのです、ここまで1~2時間はかかるでしょう…0.1mmずれても人間の目には分かりますから100%中心に合わせないといけませんそれを目で見ながらの調整これを地獄としか言い表せません、何か便利道具ないかしら泣。
そして…中々上手くいったと思います!文字盤が素地のままだったりメッキしてるのだったら溶剤等で洗えば失敗しても大丈夫ですしかしエナメル文字盤は失敗したら溶剤で洗っても溶剤が表面に残り消えず破棄になります失敗は許されませんだからセッティングが命です!一度セッティングしたら同じ文字盤ならずっと崩さないで済みます。
このパッド印刷機本当は文字盤をのせる治具を自分で作らないといけないです自分は機械の地板にのせるで凌いできましたがDMMの3Dプリンターで作ってもらったり自分でフライス盤で製作したり治具は金属ではなくても大丈夫だと思います、一応ユニタスでしたらの地板の真ん中のルビーはずして文字盤を載せれば固定はできると思います。
最後にメモと印刷機販売してる所の紹介
1インクを作ってから少し硬化させると丁度良い為5~10分放置してから使用する
2インクはちょっと凹版にのせるだけでOK多すぎは駄目!文字盤の他の所にもつく
3何度か印刷するとインクが凹版に残る事があるその場合は溶剤で出すそれでまた綺麗に印刷できる
4左右の調整金具のナットはしっかり締める何度も印刷すると緩みセンターがずれる
いやーもう大雑把な人間なので苦しみ100倍でございました!。
お家の晩御飯ビーフンですしかしほぼ毎日これチョトアキタナ…。
文字盤の印刷成功!腕時計のプロトタイプできました。
印刷に無事成功し文字盤が完成したのでケースと組んで見ました
一応の2作目のプロトタイプがこれでできましたー。
最後に兄弟揃って!どうでしょうかー。
テンプ受けが色や仕上げがしていませんが製品版のユニタス6498ではメッキをかけ仕上げます!このシーガルのST3620だと面倒な構造でしたのでやりませんでした!笑。
新しく変更した部分は秒針部分のサークルを大きくしたのとレイルウェイを薄くしました後インデックス等の文字盤を見て欲しいので自分の名前のロゴの小さくしました。
そして印刷が中々上手く行かなかったのはインク作りで使う物足りなかった為でした。
インク作りに必要な物は
顔料 UVレジン 希釈液 リターター(遅乾燥剤)
です、これらのメーカーのを使いました。
インク作り
顔料とUVレジンを先に混ぜてインクを作り後に希釈液とリターターを混ぜてインクにぶち込み混ぜましょうリターターを混ぜた希釈液は印刷のテストをしながら少しずつ足したりしましょうスポイトがあると便利です、ちなみにインクを伸ばすヘラはアズワンのステンレス製のインクヘラ75mmを使いましたけどでか過ぎなので50mmで良かったと思う…ヘラは金属じゃないと駄目ですしっかり伸ばせません。
ここまでの失敗作最後が印刷初成功!
ここまで大変だった製作関連の事は探しても情報が見つからないし自分で分かる様にもっと学生の時勉強したら良かったと後悔した好きな事で後悔するのは辛い、けど上手くいった時の達成感は凄く良い!その為にやっているのだと思うそして人に何時も助けられてるのだと実感しました。
そして好きな事を見つけるのも凄く大変、時計に出会えたのもたまたまで無理に好きになる必要はないんだね分からないものはわからないですし、でも何か見るのは良い事だから自分があっ!って思った物を食べればいいのだと思う。
予算が限られながらもボール盤、糸鋸、パッド印刷機で自宅マンションでできる素人の時計製作はできたと思います、一軒家でしたらCNC、フライス盤、旋盤等でもっと面白い時計が作れるはずです。
何とか文字盤製作をクリアしましたこれでインク製作とパッド印刷機が広まって日本の時計製造が盛んになったらいいなー。
そして周囲に騒音を出していけないマンション勢として秘密兵器を見つけましたそれはファイバーレーザー!!これがあれば色んな部品を作れる?。
中国の日本でも使える110Vの50Wファイバーレーザー40万円程しますが可能性は無限大です。
この記事が参加している募集
時計文字盤の印刷とインク作り
やっと中国からパッド印刷機が届きましたわーい!
印刷機に足つきのテスト文字盤と地板を同時にセット
そしてぺったんしたのですがインクが文字盤に付かない…
イギリスで買ったインクでは駄目でした泣
そこで何処かで見たパッド印刷用のインク作り情報を見て顔料とUVレジンを購入しましたこれらを混ぜてインクを作ります。
ちなみに印刷会社の人に聞いたらパッド印刷金属専用のインキはPAD-SAPシリーズがお勧めと聞きました、こちらから代引き等で購入できます。
値段も聞いたらこんな感じでした。
100g・・・3,000円
200g・・・4,000円
500g・・・7,000円
1Kg・・・10,800円
そして印刷!
おっついた!けど一回では足りないのかと何回もぺったんしましたがくっきりせず…原因はレジンかな2液性のレジンを買ってみます完成まで後ちょっとなのじゃ!、このパッド印刷と使い方が普及すれば日本に時計作家や時計メーカーがもっと増えるはず!。
腕時計のエナメル文字盤用に買った電気炉&インク。
パッド印刷機より先に他の品は続々と届きました。
一つは電気炉でする、エナメルで文字盤を作る為にヤフオクで購入しました値段は1万2000円で小学校の図工室や美術室に置いてある物と同じものなのかな?
エナメル文字盤の製作は電気炉があれば自宅でも製作可能です、エナメルは日本だと七宝と呼ばれておりまする。
必要な物はこちらで買おうと思っています電気炉は高いので自分は中古で買いました。
エナメルの文字盤には真鍮ではなく銅を使いますこれにムーブメントを固定する銅でできた足ををはんだやロウで付けてその後に文字盤に釉薬を塗っていきます、動画にもありますが釉薬を裏側も塗るのは知らなかった!焼いた時に文字盤が反るのを防ぐ為みたいです。
とにもかくも動画を見た方が早い!
製作動画
クロゾワネ製法の動画です日本だと有線七宝と呼ばれています。
もう一つ購入したのがインクですイギリスの有名な画材屋メーカーであるWinsor & Newtonで購入しました。
買ったいいけどインクはパッド印刷で使用してみないとどんな感じになるのかわからないので不安です!。
ちなみにこういう感じの文字盤を作りたいのです絵が描かれてる文字盤もいいなー。
誰でも時計作りが出来てほしい&ケースを業者に作ってもらいたい!。
ちょっと昔じゃ考えられなかったけど今は工具や時計のケースそして中の機械を今は誰でも購入できるし文字盤も好きに作れます、シンプルな腕時計を老若男女誰でも作れたりできればいいなと思ってます。
とにかくどんどん情報を公開してハードルを下げていきたいですアクセサリー作りの感覚で触れてもらえたらいいな!新しい一つの趣味になってほしい。
腕時計のケースについて。
機械は作れないので自分のオリジナル時計を作るとなるとケースが難関でした自分でやるとなると工作機械がないと作れないしかもマンションだ。
そこでユニタス6498で使う40mmケースを中国とドイツを訪ねたらドイツのここが一番安かったそれでも15個で34万円…
deklawatches
針とケースが自社製造の腕時計を販売する傍ら針とケースを作ってくれるサービスもしていましたそれにここ自分達でユニタスの40mmケースを作ってるじゃん!じゃあ熟知してるし頼む時はここだ。
ちなみに中国のXuernuo Industrial という会社にalibaba.comで聞いたら100個で50万円でしたその内alibaba.comの使い方もやらないといけないですね。
そしてとにかく頑張って稼がないといけないよ!笑